「まあ、いいだろう。お前たちにとても大事な、大事な話がある。」


「はあ…」


はあーーー、と深いため息をついて、看守長は言った。


「まあ、知っているとは思うが、三舎の主任が、昨日の朝、亡くなった。」


「ああ、知ってます。」


だって、対処したの俺だし。


犯人が六十三番だったし…


「そこでだ。新しい三舎の主任を決定した。」


「え、早過ぎませんか?」


「まあ、何とかなる。それで、その新しい三舎の主任というのが、健太、お前だ。」



「えっ?お、俺ですか?なんで美久じゃないんですか?」


「めんどくさいのを俺に押し付けるな。」