見回りといっても、この仕事はとても楽で、ただ三舎を歩き回っていればいいだけ。


(昼寝でもしようかな)


ふと、あの部屋のことがよみがえる。


どうせ暇だし、夕飯の時に戻れば大丈夫だろう。


そんな軽い気持ちで俺はあの部屋に向かった。








地下牢の奥は暗く、明かりがないと不便だった。


懐中電灯の明かりをつけて、またさらに奥へと足を運ぶ。