その後、俺は仕事に戻り、掃除や、書類の整理、囚人のお昼の監視役など、忙しかった。


「健太、大丈夫?少し休んだら?」


五十四番が俺の顔を覗き込む。


「別に平気だよ。」


「これぐらいでへばってるのかよ、ダッセ!」


生意気な口をきく六十三番の頭に拳をおとし、見回りに行く。


気付けば時刻はもう四時を回っている。