心霊刑務所 初めましてのお時間

それから俺は食堂に向かうが、足取りが重い。


あの噂を聞いたからか、気になってしょうがない。


俺の好奇心がそそられる。


「あの~先輩?」


目の前にいるのはフレームアウトして顔が見えない名無しさんの姿。


「なんだ?」


「先輩ってお酒飲めましたっけ?」


「これは俺のじゃねえ、九番のだよ。」


「パシリにされたんですか。かわいそうに」


「違う、俺が持ってきてやると言ったんだ。」


「そうなんですか。まあ、どっちでもいいんですけどね。はい、日本酒ですよ。」


「サンキュー」


名無しさんから日本酒を受け取り、九番のもとへ行こうとする。




がしっ!と、
強く腕を捉まれ引き寄せられる。





「いって!何する...!」