心霊刑務所 初めましてのお時間

「健太さん…」


「ん?ああ悪い。殺しちまった。なんか聞こうとしていたのか?」


「まあ、少々…」


俺たちの敵について聞こうとしていたけど…


まあ、いいか


「別に大丈夫です。それより、健太さんは何故ここに?」


「大きな音が聞こえたって言うのと、うちの囚人が消えたんでな。」


「ああ、清人くんがですか。それなら先輩が追っているので問題はないと思うんですが…」


少し深刻そうな顔をして健太さんは言った。


「別に無事に戻れるだろうし、カインも六十三番(清人)よりかは強いから頼もしいと思う。問題はそうじゃないんだ。相手は六十三番の妹、きっと、過去を思い出して苦しんでいるだろう。」


「確かにそれは心配ですね。」


「そこにカインがいるっていうところが問題なんだ。なんていうか、泣かされていないか…心配でな…」


先輩なら泣かしかねないな…


「俺よりも心配していたのは五十四番(華)の方だけどな」


「面倒見いいですもんね。」


「まあ、こんなって待っとくのもあれだし、多分あいつらが消えた場所さえ探し出せれば俺たちの勝ちだ。」


「…となると?」


「行くぞ、真面目さん。」


まあ、そうなりますよね〜


断る理由もないからここは元気よく返事をした。


「はいっ!」


先輩、大丈夫かな〜?


少し心配だけど、俺がしっかりしなくては!


パンっと自分の頬を叩いて気合を入れた。