目を開けたら綺麗な花がたくさん咲いているところにいた。


不思議と怖いとは思わなく、安心できるようなところだった。


「あっ…」


少し向こうでお父さんが手を振っているのが見えた。


こっちにおいで…と、俺を呼ぶように


俺は走り出そうとした。


大好きなお父さんのところへ


でも、


「ねえ、清人くん」


突然話しかけられた。


俺よりもほんの少し年上のような子供だった。


「誰?なんで俺のこと知っているの?」


そう言うと男の子はニッコリ笑って


「僕、魔法使いだから」


とだけ言った。


「ねえ清人くん?もう少しあの世界で暮らしてみない?」


「どーゆーこと?」


首をかしげる。


「今ならまだ間に合うよ?大事な妹を守れるよ?それに、嫌いなお母さんに復習することができる。ねえ?いい話でしょ?」


「亜依を…守る…」


大事な妹を守る…


その言葉が俺を動かしたのかもしれない


俺が出した答えは…
































「生きたい…亜依を…守りたい…!」