心霊刑務所 初めましてのお時間

わからない


たくさん殴られた


痛い思いをした


愛なんて知らない


愛されたことなかった


だからわからない


好きなのか


嫌いなのか


「あの男がいけないのよね…あいつがいなければ…この子たちはぜんぶ…フフ…フフフフ…」


どういうことなのだろう?


ただひたすら怖かった


お母さんの顔が…


「フフ…ウフフフフ…アハハハ」


何かに取り憑かれたかのように笑顔だった


「お母さん…おれ…」


「わかっている!!あいつよね?あいつがあなたを苦しめるのよね?!あいつがいるから!あなたはわたしのことを好きになれないのよね?!わたしもそうよ?あいつがムカつくの…あいつのことが嫌になった!笑った顔も、怒った顔も、あんたたちが生まれてきてさ…?わたしのことをみてくれなくなってさぁ…!どれだけ嫌だったと思う?!わたしは好きになってあげてさぁ!わたしだけ!あいつはわたしの気持ちなんて!なんもわかっていない。だから、だから、だからわたしは…わたしのことを見てもらおうと…あんたを殴っていじめて、そしたらあいつはわたしのことを怒ってくれる…わたしを見てくれる…そう思っていたのに…あいつはただヘラヘラヘラヘラ!!なんも考えていないわかってくれないわたしの気持ちなんてなんも考えていない!!!」