扉の隙間から黒い影のようなものが滲み出てたり、クスクスと笑い声が聞こえたりしてて、俺はすでに精神崩壊してしまいそうだった。


「大丈夫だと思うようなーそうでないようなー」


「どっちなんだよ!」


曖昧な答え方をするカインをキッ…!と睨みつけた。


「ほらー、俺がついているじゃないか〜。このカイン様が〜」


確かにカインはどこか頼もしい。


でも、逆に一番怪しい…


「お前はこの鏡に吸い込まれたことについて何か知っていることがあるのか?」


真剣な表情をして問い詰める。


「俺は何も知らないよ?今、真面目くんが清人くんの妹の後をつけている、俺が清人くんと一緒にいる、ただそれだけ。」


平然と答えるカイン。


こいつは何もわからなさそうだ。


「…ん?いや、またカイン!い、今なんて言った?」


「え?真面目くんが清人くんの妹の後をつけているっていう話?」


「あ、あいつが?!」


もう少し詳しく教えてもらおうとした、
その時…


ガガンっ!!!