「いやだぁぁぁ!!!理香子!理香子ぉ!」


神咲梓は、山岸理香子が動かなくなってからも、ずっと抱きしめて泣いている。


「理香子…。ひぐっ…そんな……」


『いやぁいい勝負でしたねぇ。では、次へ参ります。次の殺人者は、神咲梓。誰でも好きな人を殺してください』


神咲は、目元を赤くしながら、そっとガラスケースに近寄った。そこには、また拳銃が置かれていた。


神咲は、覚悟を決めた表情で、池元の方を向いた。