当の三井司は、びくびくと震えている。 三井は、あまり喋らない、静かな人だ。 心ではなにを思っているかはわからないけど。 『はやく。』 放送が三井を追い立てる。 コツッ…コツッ… ゆっくりとガラスケースへと近づく。 そこには、拳銃があった。 三井はそれを取り出した。