キーンコーンカーンコーン


チャイムがなった。


3年4組の教室では、授業が終わり担任を待っている。


ガラガラ


「おーい。静かにしろよー」


担任の在原 准(ありはら じゅん)が入って来て言った。


「在原おせーよ。俺らは早く帰りてぇーんだよ」


クラスの不良、池元 亜雄が椅子にもたれ、机に足を乗せながらだるそうに言った。


「はいはい。わかったから終礼するぞー」


そう言った矢先。


「准ちゃーん彼女できたのー?」


「あ?うるせーよ余計なお世話だ」


「准ちゃん照れてるのぉー?」


人気者の内海 葵がからかった。


これもいつもの風景。


4組は、学年の中で1番仲が良く、協力出来ると言われている。


だが、それは他人から見たクラス。


いじめってほどではないけれど、無視や悪口などは沢山ある。


それは、内にいる人間にしか分からない。


生きていく上では、猫をかぶることが大事だ。


本性を隠して過ごす。


誰が誰をどんな風に恨んでいるのか。


楽しそうなあの笑顔には、どんな感情が隠されているのか。


それは、のちに分かっていく……。