「顔、家柄、性格、容姿、頭脳」 「なんだ、変なこと呟いて」 「人を判断する要素」 シンは大袈裟な溜息を吐いた。 「お前は、また変なこと考えて。まあいつもの事だけど」 その間も止まらないシャッター音。私の髪が風に靡いた。 野暮ったい前髪は横に流し、眼鏡も外していた私はありのままの自分でシャッターを切ってもらう。 こんなことしたって、意味は無いのに。 けれど私が生きていた事実を残してみたかったんだ。 「ねえ、告白された?」