沢田のお母さんはとても優しい人で沢田の部屋の前まで連れて行ってくれた。そして、
「秋ー！お客さんが来たから、入るわよ！」
と言い、まだ沢田が返事をしてないのに部屋のドアを開けた。
「勝手に開けるなよ、母さん。」
沢田はそう言ってから、私に気づいて驚いた顔をした。まぁ、そうなるよね。
「じゃあ、あとは2人で話しててね！」
そう言って、沢田のお母さんは沢田の部屋に私を残してドアを閉めた。
いきなり、2人きりとか気まずすぎないか？沢田も固まってるじゃないか。
固まったままの沢田と立ったままの私。この状況をどうしろと…。
