恋に恋して

(ここから過去の出来事です)


颯兄、つまり野口家と私の家は家族ぐるみで仲が良く昔はふた家族でバーベキューとかもしたほどだった

しかし私が中学に上がる頃にはそれも減ってきた。
それでも私は颯兄に会いたくて土日や空いている時は勉強を教えて貰いに家に行ったりしていた

颯兄が大学に上がりしかも理系の颯兄は忙しくして帰ってくるのも遅くなかなか会えるのが週1回あるかないかになり、寂しさもピークになった

久しぶりに颯兄に会って勉強を教えて貰ったとき
「最近颯兄忙しいね、」とポツリと呟くと
「そーだね、最近サークルとかバイトとか色々とあるからね」と言われてしまう
颯兄は頭の回転が早いから私の言いたい事なんかお見通しなんだろうな

「颯兄がいないと私勉強の質問できる人いないからちょっと困っちゃうなー、なんて」

「学校の先生いるでしょ、」って笑って返されしまった

「うん、そうだね」
肝心の、事になると上手く交わされるというような、私が素直に寂しいと言えばいいのかもしれないけど、分かってて何も言ってくれいような
颯兄の大人な余裕な感じが少し寂しいと思っていたとき、

「じゃあ、俺の働いてる塾くる?そしたらもっと教えてあげられるよ」

とにこにこしながら言ってきた

「本当? 行きたい!」

その一言がとても嬉しくて現実かどうか確かめるためにベットの中で何回も自分の頬をつねってしまった


そんなやり取りがあり去年の春から颯兄のバイトをしている塾に通い始めた。