いつも通り母親にいってきますと伝えると
急いでローファーを履いて学校に向かう

今日から新学年で、ある意味不安と期待のクラス替えのために彩とふたりで学校行く約束をしたために
駅に遅れるわけには行かない

少し早足で歩くと目の前に彩の姿が見えたので走って彩のバックを掴んだ

「おはよ」

「あ、びっくりした」

「ごめんね、笑」

「いい加減走ってきてバックをいきなり掴むのやめよーか」

「ごめん、つい癖で」

「あー、そうですか」

そんなやり取りをしていると駅につき電車に乗ると
やはり話題はクラス替えについてで
さっきからどうしようしか言わない彩とふたりでいると何だか自分までいらない不安感をうける

「どーしよー」

「彩はさっきからそればっかだよね」

「夏はそんなに気にしてなさそーだけど、私にとっては 結構深刻な問題なんだからね」

「でも、もう決まったことに心配しても仕方ないよー」