葵は蓮矢と美優紀に一緒に勉強をしたいと告げたので蓮矢はばつが悪そうだが美優紀は賛成したのです。

 「なら早速瀏児兄さんの部屋でやりましょう。」
 「ああ、そうだな。」

 四人は瀏児の部屋に行き勉強を始め、葵は元々の目的である自分がわからない問題の解き方を聞き勉強を進めていると

 「葵さんは学校へ行っていないの?」
 「はい、最近目が覚めたばかりなので。瀏児兄さんが自習と言うのをしていて興味を持ち私も始めてみると楽しいものでした。」
 「そうなんだよね!自分がわからない問題が解けた時の嬉しさは格別だよね?」
 「それはわかります。逆に解けないと悔しいですね。」
 「わかる!わかる!嬉しいな、私とおんなじ考えの方がいて。」
 「私は瀏児兄さんに感謝しています。瀏児兄さんが自習をしてなければ私は勉強と言うのを知らずにいました。」

 美優紀と葵は意気投合して楽しい勉強会になりました。勉強を進めていると美優紀は葵を自分と同じ学校へ進学させるべきと言ってきたので瀏児はそのつもりでいると答えたのでした。

 「瀏児、人形を学生にすんのか?」
 「とりあえずそうしようかなって考えてるんだよ。」
 「ふーん。そっか。」

 瀏児は蓮矢の素っ気ない態度に疑問に思っていたら携帯が鳴り出るとそれは母さんからだったので美優紀と蓮矢には帰ってもらうために玄関に送り葵に再び勉強して家で待っているようにしているように言いました。

 「瀏児、また明日な。」
 「八神君、また明日ね。葵さんもまた一緒に勉強しようね。」
 「ああ、また明日。」

 葵は美優紀の反応に戸惑いながら頷きました。

 「葵さん、もしよかったら私の友達になってくれないかな?」
 「私は友達と言うのがわかりませんがわかりました。よろしくお願いします。」

 葵は初めての経験ばかりだったが嬉しい感じがしました。
 蓮矢達が帰ると葵に笑顔で話しかけました。

 「友達に関しては帰ってきてから話すが、葵、友達ができて良かったな。」
 「よくわからないですが嬉しいです。それより瀏児兄さん、紅達を迎えに行ってください。」
 「わかった、行ってくる。」

 葵は瀏児を見送ると家の中に入りその足で自室に戻って勉強しに行きました。
 一方瀏児は走って母さん達を迎えに行くとやっぱり母さんの彷徨き癖に困りながら探すと見つけ話しかけると買い物が終わったみたいで一緒に帰宅しました。