俺は八神瀏児(やがみりゅうじ)。日暮高校の一年生なんだが…俺の家は昔から人形師の家系だ。俺の祖父・八神絆は誰もが認めるほどの天才人形師であり人形作りの名人だ。
 その祖父が他界してしばらくしてその工房は父親によって立ち入りを禁止された。だが、俺はあの部屋に秘密があるようで気になった。
 そんなある日の夜両親に黙って俺はその地下室に向かったのでした。

 (父さんも母さんも何を隠してるんだ?あの地下室に何があるんだよ?)

 不安と好奇心が俺を駆け巡った…でも、俺は知りたかった。この家の地下工房の秘密を。
 地下工房の扉の前に着いた俺は意を決して扉を開けたのでした。
 瀏児が中に入ったらそこには七色の箱が置いてあったのだった。

 (七つの箱?箱だけなら隠す必要はないよな?箱の中に何かあるんだよな?)

 瀏児は恐怖が頭に過るも箱を開けると少女が入ってました。

 (女の子?じいちゃんは女の子を箱に閉じ込めてたのかな?)

 不思議に思いながらも祖父の机の中を探すと一通の手紙が入っていました。それは祖父から瀏児への手紙だった。

 『瀏児や
 お前がこの手紙を読む頃にはワシは居ないだろう。そしてこの工房は名嘉幸の思惑で入室禁止になっとるはずじゃ、瀏児、お前の事じゃ両親に黙ってこの部屋に来とるのじゃろうな。そこでお前に頼みがある、ワシの最後の傑作であるセブンスガールを人間としての暮らしをさせてやってほしいのじゃ。お前にはマエストロの血が流れとる、ワシの娘たちをよろしく頼む。
          八神絆』

 手紙を読んだ瀏児は困惑してしまった…手紙には箱の中の少女が人形と綴られてるがどう見ても生きてるようにしか見えない、そこで彼は箱の中にあったネジを少女の頭に差し込み回してみた。
 するとはこの箱の?中で動かずにいた少女が目を覚まし瀏児に声をかけたのです。

 「おはよう、マスター。」
 「マスター?俺の事か?って君の名前は?」
 「僕?僕は紅、君が僕を起こしたんだよね?」
 「そう言うことか、このネジは君たちを起こすためのものか。」
 「そうだよ。マスター、これからよろしくね。」
 「紅、挨拶は後だ。この部屋の箱全て俺の部屋に運ぶから手伝ってくれないか?」
 「うん、それがマスターの命令なら手伝うよ。」

 瀏児は紅と名乗る少女と一緒に工房の中の残る箱を全て自分の部屋に運んだ。
 そして、この日を境に瀏児の生活は一変するのでした。