「んじゃ、委員長と副委員長決めるぞ〜。自薦他薦なんでもありだ。」

「はいはーい!俺、副委員長ならやってもいい!この水上駿におまかせを!!」

そんな彼に緊張したクラスの雰囲気は一気に和らいだ。

「俺は委員長に市ノ瀬永遠さんを推薦します」

そう言ったのは中学3年間同じクラスだった上原翼だった。
そして3年間私はずっと委員長を務めていた。

「他に立候補や推薦する奴はいないか〜、いないな〜。じゃ決定!1週間後に新入生オリエンテーションあるから適当に5人でグループ作れ!男女混ぜろよ〜」

−先生、軽いけど面白いね笑
−それに委員長が市ノ瀬なら大丈夫だわ、俺同じ中学だったけどあいつ委員長3年間ずっとやってたし。

そんなこんなでクラスは和やかな雰囲気に包まれて、皆それぞれにグループを作り始めた。

「市ノ瀬さーん、おんなじグループなろ!委員長、副委員長同士親睦深めないとね!」

「お前、トワに手出すなよ笑 俺も良い?トワ」

「翼くん、よろしくね!水上くんも!女子は私が声かけていい?」

「「もちろん!!」」


私はまず、りりかちゃんに声をかけた。

「えっ!男子はあの上原君と水上君?!入る入る、誘ってくれてありがとう!」

お嬢様みたいと思ってたりりかちゃんが意外と親しみやすくて嬉しかった。

あとひとり、私は一ノ宮夏鈴ちゃんに声をかけた。