あの頃の私は何もかもが怖かった。でも誰にも気づかれたくなくて必死に、「ウソの私」を創り上げていったんだ。

・委員長の私
・成績の良い私
・運動のできる私

私、わたし、ワタシ。

「トワに、任せとけば大丈夫だよ!」
「トワが同じグループでラッキー!」

そんな声に、期待に応えるように裏切らないように。。


そうやって15年かけて創った「市ノ瀬永遠」はあの1年で変わった。

その1年だって期待を裏切らないために決意したことだったけれど、私にとってはとても大切な1年。絶対に忘れられない1年だった。