皆がイメージする毒親とは、どんなものだろうか?
ドラマや漫画みたいに

子供を放置して自分だけ外に出る親?
それとも子供と籠りがちでどこにも連れ出さない親?

正解だけど、不正解。

と言うのも、毒親とは本当に他者からは分からないものだから。

そんな分かり易い事はしないし、児童相談所に駆け込んだとしても、なんの処罰もない。

これから、それを証明する為にこの小説を書く。


毒親育ちでない方は、高みの見物で好奇な眼差しで読み進めるのだろう、そして

「そんな親居るの?笑」
「て、言っても育ててくれたんだしさぁ。」
「話盛ってるんじゃない?」
「じゃあ自分があの時そうしてたら良かったじゃん、結局自業自得」

と各々の感想を思うのだろう。
そんな物は、現実で言われ慣れているから見当がつく。


毒親育ちの方は、きっと心が痛むだろう。
「自分と同じだ…」
「タイプは違うけど、似てる」
「結局そうなるのは分かってるから誰にも言えないんだよね」

と、こちらもまた、各々の感想を抱くだろう。


毒親育ちに言いたい。


本当に、誰も分かってくれない。
本当に、誰も助けてはくれない。
何故なら、家族と云うものは、両親と云うものは、本来なら、如何なる時も助けてくれ、また支えになってくれる者なのに、皆が当たり前に持っているモノを、持っていないからだ。


ただ一つだけ、変えられる方法がある。

それはやはり、自分次第なんだ。