「でも、あなただって、A組の学級委員でしょう?トップテンには入っているだろうに。」

「ははは」と、彼女は少し軽く笑った。
そして、真剣そうな笑を浮かべる。

「あたくしは、まだまだですわ。特進クラスである者、常に上を目指さなくては。」

「そうね……………」

上には上がいる。
そんな言葉が、彼女は嫌いだ。

-1番でありたい-

少なからず、誰もかもそう思っているに違いないのだろうな。