担任になった鬼山 祐輔だ。
よろしくな俺に質問ある奴いるか?

「先生は彼女はいるんですか?」

「ノーコメントだ」
一瞬、本当に一瞬だったけど先生の顔が
辛そうで、どこか寂しそうだけど優しい瞳をしてたのを、私は見逃さなかった。
他のクラスメイトの子は気がついてないみたい。何かあったのか気になるけど、そんな勇気も無いから結局聞けなかった

ーーそう、あの時までは…

あの瞳の理由を知るのはずっとあとの話ーー

「もう、誰も質問は無いみたいだな
みんな気をつけて帰れよ」