「転入生の黒木和也君です。」


「・・・よろしくー・・お願いします・・・」



女子が、・・男子もザワついた。

か・・・かっこいい~~~!!!


多分、クラスのどの男子より長い足。
背も・・・いい感じに高い。

声も、ちょっと、クールな感じ?

ハラリと目にかかる茶色の髪。


そして何より、切れ長で、伏せ目がちだけど、
髪の間からキラリと光る、キレイな目。



(これ、絶対、すっごいモテるだろうな~・・・)



実際アタシもドキドキしてるし~~~



(うわっ!目あっちゃた!・・マジかっこいい~~~
つか、芸能人ですか???)


ヤツは、ふつーにふつーに、目をそらす。


うん、そらそーだ。
それが、ふつーだ。


残念ながら、アタクシは、イケメン転入生が、
「おっ・・・☆」
と、目を留めてくれるような姫ポジ(姫ポジション)じゃあないし~~~


マドンナなら、まだしもね。



ひがみとか、自分自虐とかじゃなくって、


こんなかっこ良すぎる男の子、
私とは関係ない。






ふつーーーに、そう思ってた。