「もう、小夜子ちゃんったらー」

「だって今しかないんだもん!」

小夜子は下ろしている髪をサイドで1つにまとめた。

「綾美ちゃんも早く脱ぎなよー。

一緒に泳ごうよー」

小夜子が綾美に声をかけた。

「もう仕方がないなあ」

綾美は大げさに息を吐いた後、ブラウスを脱いだ。

「あっ、かわいいじゃん!」

小夜子が褒めたら、綾美は照れくさそうに笑った。

綾美の水着は白に小ぶりのピンクの花柄のワンピース型の水着だった。

とてもかわいらしくて、綾美によく似合っていた。

「水着を着たのは久しぶりなんだ」

綾美はエヘヘと笑った。

「よーし、遊ぶぞー!」

「おーっ!」

小夜子と綾美は海へと駆けて行った。