「あー、そうなんだ」

そう返事をした小夜子に、
「あっ、もうすぐで休憩時間が終わっちゃう」

綾美が言った。

「えっ…ああ、明日の2時にS駅ね。

じゃあ、バイト頑張ってね」

小夜子が話を切りあげたら、
「うん、また明日ね」

綾美がそう言って電話を切った。

ちょうど澄香がローソンから出てきた。

「望月さんと何の話をしてたの?」

そう声をかけてきた澄香に、
「明日、買い物に行く約束をしたんです。

再来週の日曜日にN海岸で開催される花火大会に行きたいからって」

小夜子は先ほどの話の内容を言った。

「へえ、N海岸の花火大会?

私、去年仕事でそこに行ったんだけどとてもよかったよ」

そう言った澄香に、
「そうなんですか?

わーっ、楽しみです!」

小夜子は両手をあわせて嬉しそうに答えた。