自分もこの作品に出てくる登場人物たち（由紀恵さんや綾美ちゃん、マキヨさん、安里ちゃん）のように、いじめられたことがあったからです。

その当時、自分は中学生でした。

無視をされたり、陰口を言われたのはもちろんのこと、ロッカーの中にゴミを入れられたり、すれ違いざまにわざとぶつかられたり、ばい菌扱いされたり…と、さまざまな被害を受けました。

毎日が本当につらくて苦しくて、泣きたかったです。

魂が抜けたような状態で日々を過ごして、いじめに耐えていました。

幸いにも自分のことを助けてくれる同級生がいたことと担任がいい人で必死になって対応してくれたおかげで、いじめはなくなり、つらい日々から抜け出すことができました。

だけど、そのせいで高校時代はひどい人間不信になってしまいました。

今だから言えることなのですが…人間不信になっていた時は周りはもちろんのこと、家族すらも信じることができませんでした。

その当時、自分が信じることができたのはケータイ小説サイトでした。

小説を通じて知りあった読者様やファン、同じく小説を書いている作家さんたちとの交流は、苦しい毎日の楽しみであったのと同時に安らぎの場所でした。

唯一と言っても過言ではない自分の精神的な支えでした。

ケータイ小説との出会い、読者様とファンと作家さんたちの交流のおかげで自分は救われ、立ち直ることができました。

もしケータイ小説と言うものが存在しなかったら、自分は壊れてしまっていたかも知れません。