【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~

「第一さ、ケータイ持ってないんだよ?

高校生にもなってありえなくね?

LINEできないんですけどー」

キャラクターがプリントされている手帳型のカバーを見せて、バカにするようにして笑いながら言ったのはミユキだ。

「超ダサいんですけどー」

「あいつ、高校生のくせにマックにも行ったことがなければゲーゼンにも行ったことねーんだよ?

マジないんですけどー」

「メイクセットとか見た?

100円ショップで買った子供向けのヤツを使ってるんだよ?

ありえなくねー?」

「うわーっ、超ダサを越えて激ダサだわー!」

彼女たちはギャハハと手をたたきながら笑った。

その光景に、安里は放心状態で見つめていることしかできなかった。

(私のことをそんな風に思ってたの…?

友達だって思ってたのは、私だけだったの…)

せっかくメイクを覚えて、制服も着崩して、髪だって下ろして精いっぱいのおしゃれをしたのに…。

影で自分のことをバカにしている彼女たちに、安里はただ呆然とすることしかできなかった。