【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~

自宅を出る時は肩までの髪を三つ編みにして、制服もちゃんと規定通りに着こなしてから出て行った。

駅に到着するとトイレに行って三つ編みにしていた髪をほどいて、メイクをして制服を適度に着崩してから学校へ行った。

地味な同級生もいたことはいたのだが、ほとんどは自分のようにメイクをして制服を着崩している同級生たちばかりだった。

自分から積極的に話しかけた結果、友達ができてグループに入ることができた。

その結果に、安里はやったー!と心の底から叫びたくなった。

学校から家に帰る時は、同じくトイレに入ってほどいていた髪を三つ編みに戻してメイクを落として、着崩していた制服を着直してから自宅へ帰った。

両親の前ではまじめないい子を、学校ではおしゃれでかわいいものが好きな女の子を、安里は演じた。

二重に演じることは大変だったが、クラス――いや、学年から孤立していた小中学生時代を思えばこれくらいはマシなものである。

つらくて暗かった小中学生時代から脱出できたと、この時は思った。