【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~

高校は、自宅から電車で2時間もある進学校を選んだ。

当然のことながら両親には反対されたが、安里は彼らの反対を押し切って受験することに成功した。

同時に、安里は自分を変える決意をした。

両親に内緒で100円ショップで子供向けのメイクセットを買いそろえて、本屋でティーン向けのファッション雑誌を買ってメイクのやり方を勉強した。

「うん、いい感じ」

鏡の前に映っているのは、メイクによって変わった自分の姿だった。

少しずつでいいから周りとあわせて、友達をたくさん作ろうとこれから先の高校生活に憧れを抱いた。

高校は無事に合格することができた。

(これで私も高校生だ。

自由だ、変わることができるんだ)

高校から送られてきた合格通知を胸に抱きしめると、安里は夢と希望に満ちあふれている高校生活を思い描いた。

――しかし、安里の思うように行くことができなかった。