【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~

小学校の…あれは、2年生くらいのことだったと思う。

沙織と言う名前のおもしろくて、かわいらしいクラスメイトの子と仲良くなった。

その日の学校からの帰り道、安里は沙織と一緒に帰っていた。

「アンちゃん、遊ぼうよ!」

そう言って声をかけた沙織に、
「うん、遊ぼう!」

安里は嬉しそうに首を縦に振ってうなずいた。

「昨日ね、ママと一緒に買い物に行ったら駄菓子屋さんを見つけたの!

いろんなお菓子がいっぱいあったから、今日はアンちゃんをそこに案内してあげる!」

楽しそうにそう言った沙織に、
「わーっ、楽しみ!」

安里の目が輝いた。

「ランドセルを置いたら、アンちゃんの家に行くから!」

「うん、バイバーイ!」

安里は沙織と別れると、早足で自宅へと帰って行った。