【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~

その翌日のこと。

「エミコちゃん、遊ぼう!」

そう言ってエミコに声をかけた安里だったが、彼女はチラリと一瞥した後ですぐに目をそらした。

「ナナちゃん、一緒に遊ぼう!」

エミコはすぐ近くにいたナナに声をかけた。

「エミコちゃん、遊ぼうよ!」

安里はエミコに声をかけたが、
「もうアンリちゃんとは遊ばない」
と、エミコが言った。

「えっ…?」

言われた言葉の意味がわからなくて、安里は聞き返した。

ナナは不安そうな顔で、安里とエミコの顔を交互に見つめていた。

「ど、どうして?

どうして、アンリと遊ばないの?」

泣きそうになりながら聞き返した安里に、
「だって、ママが“もう2度とアンリちゃんと遊ばないで”って言ったんだもん」

そう言ったエミコに、安里の目から涙がこぼれ落ちた。