なのに、どうして同窓会の通知が由紀恵の自宅に届いたと言うのだろうか?

由紀恵は深呼吸をすると、封筒を破った。

そこから出てきたのは同窓会の出欠が書かれた往復はがきと手紙だった。

手紙の方を手に取ると、2枚あった。

『拝啓、美作由紀恵様

私のことを覚えていますでしょうか?

あなたの幼なじみだった米村高子(ヨネムラタカコ)です。

日々のご活躍を拝見させていただいています。

この度は同窓会にあなたを招待したくて、興信所にわがままを言ってあなたの自宅の住所を調べさせていただきました。

赤ちゃんの時からの幼なじみだったあなたを裏切って、浜島側に回っていじめたことを謝りたくて、あなたに同窓会の通知と手紙を送らせていただきました』

「――ふざけんな!」

1枚目を読み終えると、由紀恵は叫んで手紙を破った。