当日を迎えた。

「それじゃ、お先に失礼しまっすー」

マキヨは仕事を終わらせると、リュックサックを背負った。

「あら、今日はやけにお早めに帰るのね」

帰り支度をしているマキヨに、澄香は声をかけた。

「今日は久しぶりに合コンがあるんすよー。

だから、早く帰って今から現場に向かうんすよー」

そう言ったマキヨに、
「えっ、今日は合コンなの!?

もう、そんなことなら誘ってくれればいいのにー!」

澄香は頬をふくらませた。

「いやあ、マキもカワスミ先輩を呼びたかったんすけど、白川ちゃんが結婚前の思い出としてどうしても参加したいって言うもんすからー」

マキヨはアハハと笑った。

「えっ?」

書類整理をしていた小夜子はマキヨの言葉に耳を疑った。