【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~

「面接の結果ですが、採用になりました」

そう言った幸代に、
「ホントですか!?」

小夜子は驚きのあまり、大きな声を出してしまった。

(やった、採用された!)

小夜子は胸の辺りでガッツポーズをした。

「はい、採用です。

早速ですが、明日お時間をいただくことはできないでしょうか?

改めてお仕事の内容と採用にあたってのご説明をしたいのですが」

「はい、大丈夫です」

小夜子は電話越しにも関わらず、コクコクと首を縦に振ってうなずいた。

「では、明日の11時にお待ちしています。

本日は採用おめでとうございました。

明日、お待ちしています」

「はい、どうもありがとうございました」

電話が切れたことを確認すると、小夜子もスマートフォンを耳から離した。