【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~

翌日、小夜子はバイト先のコンビニにいた。

「休憩に入りますねー」

ある程度客が空いてきたところで小夜子は同僚に声をかけると、昼食を食べるために休憩に入った。

先ほど廃棄した商品から小夜子は春雨サラダとおにぎりを2個選んだ。

ロッカーからカバンの中に入っているスマートフォンを取り出すと、画面がチカチカと点滅をしていることに気づいた。

昨日面接に行った『ハッピーライフ』からの電話だった。

「き、きた…!」

小夜子は指で画面をタップすると、電話に出た。

「も、もしもし…」

「光浦小夜子さんの電話番号であっていますでしょうか?

『ハッピーライフ』の三松です」

昨日案内をしてくれた幸代が面接の結果を伝えてくれるようだ。

「は、はい、こんにちは…」

そう返事をした小夜子の心臓がドキドキと早鐘を打ち始めた。