「愛香、本当にいい友達を持ったな。

オイラはとてもうらやましいぞー」

各務原はニヤニヤと笑いながら愛香の頭をなでた。

「エヘヘ…」

頭をなでられた愛香は照れくさそうに笑った。

状況的にはうまく行ったようで、小夜子と澄香はホッと胸をなで下ろした。


時計が夕方の5時を差した頃、ようやくスターバックスを後にした。

「今日はどうもありがとう、愛香の友達に会えてよかった」

「家に帰ったら連絡するね」

「うん、待ってるから」

各務原はそう言って、愛香と別れた。

彼の後ろ姿が見えなくなったことを確認すると、
「今日はありがとうございました」

愛香は3人に頭を下げた。

「また何かあったら『ハッピーライフ』をよろしくお願いします。

今日1日お疲れ様でした」

澄香がそう言って言葉を締めくくって頭を下げた。