「えっ、マキっすかー?

いやー、わかりますかー?」

マキヨはガハハと笑っている。

何がおかしいんだと、小夜子は心の中で毒を吐いた。

「マキ、こう言うの大好きなんっすよー。

合コンとか毎回のように参加したしー、幹事だってやったことあるんすよー」

得意気に笑いながら言ったマキヨに、
「えっ、そうなの?」

澄香は驚いたと言うように聞き返した。

「何かー、マキが幹事をやると必ずカップルができるなんて言うジンクスがあるらしいんすよー。

久しぶりに彼氏彼女いない子を集めて合コンやろっかなー。

去年1年間は就職活動でできなかったしー」

そう言ったマキヨに、
「春田さん、もしやることになったら私も呼んで!

そんなジングスがあるんだったら、ぜひとも参加したい!」

澄香はフンフンと鼻息を荒くしていた。

今日は鼻息フンフン記念日かと、小夜子は心の中でツッコミを入れた。

「いいっすよー」

それに対し、マキヨは笑いながら返事をした。