【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~

小夜子はビルを後にすると、そこから2つ先のドトールで遅めの昼食を食べた。

「あーっ、緊張した…」

ミラノサンドを胃に流し込んだのと同時に、小夜子は息を吐いた。

「1週間以内か…。

手応えがあったと言えばあったけど、どうなんだろう…」

喉の渇きを潤すために、小夜子はオレンジジュースを口に含んだ。

「誰からも必要とされていないって、本当につらいな…。

あーあ、学生だった頃が懐かしい…。

タイムマシンがあったら就職活動の時に戻りたい…。

もっと就職活動をするべきだったな…。

そうすれば、ブラック企業なんかに引っかからなかったのに…。

そしたら、もう1度就職活動をしなかったのに…」

小夜子はブツブツと呟きながら、遅めの昼食を終えた。