【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~

小夜子は椅子から腰をあげると、
「こ…こんにちわ、光浦小夜子と申します。

本日はよろしくお願いします」

由紀恵に頭を下げた。

由紀恵はニッコリと微笑むと、
「こちらこそ、よろしくお願いします。

『ハッピーライフ』の社長の美作と申します」
と、丁寧に自己紹介をした。

(えっ、社長…?)

社長が女であることに驚いたのはもちろんのこと、まさか社長直々に面接にくるとは思ってもみなかった。

由紀恵が向かい側の椅子に腰を下ろすと、
「どうぞ、腰を下ろしてください」

彼女から声をかけられたので、
「はい、失礼します」

小夜子は返事をすると、椅子に腰を下ろした。

由紀恵が封筒から小夜子の履歴書を取り出した。

「早速ですが、我が社のことについて調べてきたことはありますか?」

由紀恵が聞いてきた。

面接が始まった。