――やっぱり、あたしのことを恨んでるよね…

みち子のその言葉が頭の中でリピートされた。

――ごめんね…

泣きながら言っている謝罪の声も、頭の中でリピートされる

――裏切ってごめんなさい…

――ごめんね、綾美…

何度も何度も泣きながら謝っているみち子のことを思うと、小夜子の胸がチクリと痛んだ。

(どうしてみち子ちゃんは、綾美ちゃんを裏切ったのだろう…?

何があって、綾美ちゃんを裏切ったの…?)

彼女が綾美を裏切っていじめたのは、何か理由があったはずだと小夜子は思わずにいられなかった。

(だって、綾美ちゃんの友達でしょ…?

なのに、裏切るなんて…)

声をあげて泣いている綾美の背中をなでながら、小夜子は思っていた。