『いってきます。』 いつもより早く家をでた。家の前に誰かが立っていた。 それは、洸一だった。 『洸一?』 『真子、一緒に学校行こう?』 洸一は少しためらいながら微笑んだ。 『うん・・・。でも、何で?』 『心配だから。』 洸一は優しい。いつもそうだった。何かあるときはいつもそばにいてくれて、話も聞いて くれた。 わたしより1歩前に進んでる洸一の背中はとても大きかった。 背中から、たくさんのものを感じた。