昼過ぎに目を覚ました浅葱は何も言わずに帰っていった。

昨日の事を後悔しているのか……

それとも、深い関係になったことによって、あたしに愛想を振りまく必要がなくなったのか……


どちらにしても、後悔している。


苦しさを紛らわすために浅葱を利用した事。


後悔したって元には戻れない。



首を左右に動かしながら骨を鳴らすと、また今日も一日が始まるんだと悲しくなる。


いっその事、この世界が消滅でもしてくれれば、すべてを忘れられるのに。


起こりもしない無駄な事を考えながらダラダラと店に行く準備をした。