「……ハァハァ…――。ゆめかちゃん、嬉しいよ」
離れた唇がまだ浅葱を求めている。
そのまま浅葱の腕に手を絡め、マンションの中へと入った。
「ゆめかちゃん?」
浅葱は驚いてはいるが、拒むことはしない。
そして、部屋の鍵を開け、中に入った途端にあたしは再び浅葱の唇を貪った。
絡み合う体……
求め合う体……
そして、あたしは自ら浅葱の手を引き、寝室へと誘導する。
「ゆめかちゃん……いいの?」
浅葱はあたしの胸に触れながら、確認を取る。
こんな状況で駄目だと言って、やめてくれるほど浅葱が理性の強い人間には見えないし、あたし自身も浅葱とそうなる事を望んでいた。
「浅葱さんなら……どんな事をされても構わない」
さっきの豊の姿を思い出しながら、あたしはこみ上げてくる涙を利用して浅葱を誘った。
上目使いに涙なんて溜めてるんだから、NOとは絶対に言わせない。


