「泣いてなんかねぇ。」
「そうか。」
あたしは豊に手を引かれ、みんなの中心に行く。
秀に明美。
翔、チータ、宗までもいる。
体型や髪型、外見は変わっているけど、笑顔はみんなあの頃のままだった。
「今日は同窓会ってことで!!カナちん。飲み明かすよ。」
あたしの肩に手を回し、相変わらずおチャラける翔。
「豊、酒それだけか?」
「あぁ。」
「足りないから買ってくる。」
「頼む。」
いつだって、周りの状況を判断して冷静な秀。
「秀ちゃん、待って!一緒に行く。」
その後を着いて歩く、明美。
「俺はあんまり関係ないけど来ちゃった。」
「また宗に会えて嬉しいよ。」
眩しいくらいの笑顔を見せてくれる宗。
「カナちゃん……久しぶり。」
「チータ……」
裏切り、別れ。
沢山のことを経験した、優しいチータ。


