time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~


なんとか無事に会計を済ませたあたしは、スーパー袋に酒を入れ、もう一つの物は鞄の中に押し込んだ。


やればできる!と自分を褒めながらスーパーを出た。


あたしをパシリなんかに使ったことは許せないけど、今日じゃなければ買えなかったかもしれない。


だから、許してやるか。


久しぶりに聞いた豊の低い声と、どこか優しい睨みを思い出しながら、家へと向かう。


「それにしても重たいし……買いすぎたかも。」