time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~

遠くなった足音は再び近づいてきた。


「おい!起きろ。」


俺は体を揺すりながらお前を起こした。


「なんだよ。うるせぇな。」


寝呆けてる場合じゃねぇんだよ。


俺は腕枕を抜き、床に散らばっている服を身につけた。


コンコン


「ゆめかちゃん。寝てる?」


ズボンをあげた俺の体は男の声に固まった。


鍵を持っているんだから、そうだとは思っていたけど……


声を聞くと、さっきお前が話していたことが事実なんだと思い知らされる。


お前の耳にも男の声が届いたのか、寝呆けていた顔が一瞬にして凍り付いた。


「俺が行くか?」


慌て服を着るお前は、力強い瞳で俺を見つめた。


「これはあたしの問題だから。」


そう言って、男がいる扉の向こうへと出ていった。