time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~


「みんな寄ってたかって何だって言うんだ?あたしは……静香と約束したんだ。金を稼ぐって。それをどうして、豊に軽蔑されなきゃいけねぇんだよ?明美だってあたしと同じキャバ嬢だろ?お前だって同じだよ!!それなのに、偉そうに説教してんじゃねぇよ!!」



抑えられなかった。



怒鳴り散らす、あたしに軽蔑の視線を向ける明美。



「一緒にしないで!!私はカナとは違う。私はキャバクラの仕事に誇りを持ってる。カナみたく金のために、体を売ったり、簡単に仕事をやめて愛人になったりしない。キャバ嬢を何より馬鹿にしてるのは……軽蔑してるのはカナ自身でしょ?」


明美も立ち上がり、あたしと視線を並べる。


どうして誰も…?


どうしてあたしの気持ちをわかってくれない?



込み上げてきそうな涙をあたしは必死に飲み込んだ。



「静香さんはいい迷惑だね。カナの弱さの理由にされてるんだから…。」



「明美、もうやめろ。」



明美に掴みかかろうとしたその時、それまで気配を消していた秀が割って入ってくる。



秀はあたしに背中を向け、明美を優しく抱きしめている。


宥めるようにゆっくりと髪を撫でながら…――