「俺は……ずっと苦しんできた。お前が消えた理由がわからなくて、お前の気持ちがわからなくて……それなのに金かよ?そんな奴だったなんて心底ガッカリだ。」


小刻みに震えだす、カナの手を見つめながら、俺はカナを傷つける。


やっと見つけたのに…

やっと隣に並べたのに…

やっと…

やっと…


カナって呼べたのに…――