浅葱は一瞬驚いた表情をしたものの、すべてを理解し店を出て行った。 今日は一人の夜を越えなくてもいい。 そう思えるだけで、働かなかった頭が冴え渡る。 「お先に失礼しまーす」 着替えを済ませたあたしは恋人が待つ家へと帰るように心を弾ませている。 「おい。ゆめか。仕事が終わって元気になるとは何事だ。明日は最初からそのテンションでやってくれよ」 帰り際に言われた店長からの嫌味も今日はさほど気にならない。 一目散に家への道のりを駆け抜けた。