time~元暴走族豊×キャバ嬢カナ~

ボーっとしながらマンションまで歩いてるあたしはこの街に馴染めてきたんだと実感していた。


今の店で働き始めた頃はただ道路を歩いているだけで、自分の存在が浮いているように思えた。


浮いているということは人目を引いてしまう。


それが嫌でたまらなかったのが少し前のことだなんて嘘のようだ。


一日一日が物凄く長く感じ、あの店にいるときは尚更時間の流れが遅く感じる。


そんなあたしにとってのこの一年間は何年分にも値する。


今のあたしならこの街にも馴染めている。


だから、もう人目を引くことなんてない。


それが、良い事なのか悪い事なのかは疑問だけど……